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完全原稿について

良い印刷物を作るには発注者の考えが正確に伝わらなければなりません。
そのための完全原稿について解説しています。
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完全原稿(1)

完全原稿とは何か

 印刷物を発注する場合に、だれでもこうした印刷物が作りたいというイメージがあります。ことに複雑なグラフィック・デザインの印刷物や書物の造本の場合には、発注者のもつイメージが厳密に再現されることが要求されます。そのイメージが印刷業者、あるいはデザイナーや製版技術者に伝わらなければ、発注者の考えが正確に印刷表現によってあらわされることはできません。
 そのためには、原稿について、印刷業者に疑問の残らないような指示を与える割付、レイアウトに関する正確な指示がなされていなければなりません。指定が十分に行われて、その後のレイアウトやデザイン作業に少しも疑問を残さないような原稿を完全原稿と読んでいます。すべての印刷物は発注に際して完全原稿として提出されることが望ましいのですが、実際には、原稿にほとんど手を加えず、いわゆるナマ原稿のまま渡されることが少なくありません。オーソドックスな活版の名刺などの場合には、一般の用紙の寸法、紙質、活字の書体、大きさ、位置などが習慣的に一定しているので、ナマ原稿だけをメモして渡せば、印刷所は適当に組版して印刷してくれます。これは、発注者の名刺にたいするイメージが、印刷所のもっているイメージとほとんど一致していることを前提としているので、指定も、レイアウトも必要としないのです。もし、特殊サイズ、とくべつの用紙を用いて、書体にも、レイアウトにも注文のある名刺を印刷しようとしたならば、そうした特殊な名刺のイメージは印刷業者がもっていない以上、レイアウトから、用紙、紙質、書体、刷り色などをすべて指定して、完全原稿を作ってやらなければ、発注者の完全な意図を再現することはできません。
 印刷物にたいし、なんらこうしたいという要求もなく、ただ原稿が、習慣的なレイアウトや割付により、印刷を引き受けた業者の考えどおりに勝手に作られても、少しも文句がないならば別だが、できあがってから、字が大き過ぎるとか、もっと写真を右へ寄せろとか、注文が出るならば、原稿を渡す前に完全原稿として渡すべきで、これはたんなる印刷業者にたいする親切ではなく、ユーザーの思いどうりのものを作るためにぜひ必要な条件です。構成の段階の手間をはぶき、したがって、印刷物の製作期間を縮めることができ、かつ、組みかえなどによって余計な経費の問題が生じないので、あらゆる点で有利です。
 しかし、完全原稿を作るには、相当印刷・製版の知識を必要とします。こまかい指定をしておきながら、構成刷ができてみると、ユーザーが当初考えていたイメージと違ったといって、これを大幅に修正するのでは何もなりません。完全原稿を作った以上は、校正の段階で、訂正したい箇所がでて、大幅な組みかえや修正をした場合に、その負担を印刷業者におわせるのは不合理です。原稿を作る際にはよく検討して、不明の点は印刷業者に問いただし、後から直しのないような指定をすべきです。 つづく→


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